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■ 不妊治療と着床障害 ●子宮自体の障害とホルモンに原因 排卵もきちんとあり、受精もちゃんとげきるのに、受精卵が子宮内膜に着床できない状態です。原因には、子宮自体に問題がある場合と、ホルモンバランスのくずれが影響している場合とがあります。 ●子宮筋腫 子宮内部や周囲にできた良性のコブ(腫瘍)が子宮筋腫です。最近では20代の若い人にも多くみられます。 ひどい生理痛や貧血を起こす点などが特徴ですが、自覚症状がほとんどないケースの多く、気づかずに過ごしている人も少なくありません。子宮筋腫ができたからといって、不妊の原因になるというわけではありません。 できた場所や大きさなどによっては、妊娠の妨げない場合もあるくらいです。場所によりけりですが、一般的には4cm〜5cmくらいの大きさならようすをみますが、それ以上の大きさだったり、場所がわるい場合には手術を行う可能性もあります。
●先天性子宮奇形 生まれつきの子宮の形が正常なものと違っており、そのため子宮内膜の状態が整っていなかったり(着床障害)、着床はしていても胎児の成長とともに子宮が大きくなりにくく流産しやすいなど、不妊の原因となっている状態です。 ●子宮内膜の異常 子宮ポリープ 子宮内膜に良性のイボができた状態です。子宮の表面がでこぼこになるため受精卵が着床しにくくなります。 治療 子宮鏡を使いポリープを切除します。 子宮内膜癒着 子宮の内膜がくッいている状態のことで、もちろん、受精卵着床の妨げとなりす。クラミジアによる炎症や過去の中絶、帝王切開などの手術が原因となって起こります。 治療 子宮鏡を使って、子宮内膜の癒着をはがします。 黄体機能不全 本来なら排卵期には厚くなっているはずの子宮内膜が厚くならず、受精卵着床障害を起こしている状態です。プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌不足が原因で、運よく着床できたとしても、その後妊娠を継続することが難しくなっています。高プロラクチン血症(潜在性を含む)が原因で黄体機能不全を引き起こしている場合もあります。 治療 ホルモン剤が投与されます。 子宮内膜増殖症 子宮内膜が厚くなすぎた状態です。古い内膜がはがれずにとどまっていることが原因ですが、この部分の内膜は毛血流がわるく、そのため着床が難しくなっています。放置しておくと、子宮体がんの誘因にもなります。 治療 増殖の程度が軽度ならようすをにますが、不正出血を伴うような重度の場合には内膜をかき出す掻爬術を行います。 子宮腺筋症 子宮内膜症に一種で、着床障害を引き起こす要因です。内膜細胞が子宮の筋層にくっついてそこで炎症を起こしている状態です。 治療 内膜症と同じく、投薬が一般的です。 ●子宮がん 悪性の腫瘍のことです。子宮がんの場合、頚管付近(子宮頚部)にできる「子宮頚がん」と子宮体部にできる「子宮体がん」の二種類がありますが、どちらの場合も基本的には子宮を全部摘出する手術を行います。
● 不妊治療と排卵障害 ホルモンの分泌や卵胞、卵巣に異常があって正常な排卵が妨げられる状態です。 ● 不妊治療と卵管障害 つまったり狭くなったりしている卵管を開通させます。 ● 不妊治療と頚管障害 精子を異物とみなして抗体ができたり、進入を助ける粘液が不足したりする状態です。 ● 不妊治療と着床障害 子宮に問題があったり、ホルモンのバランスがくずれて起こります。
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