リウマチの診断と検査

 リウマチの診断と検査についてご説明しております。
  リウマチの診断と検査
リウマチの診察には、関節に起こる症状、関節以外の部分に起こる症状、併発する病気、薬の副作用、さらには家庭生活や精神生活まで、さまざまな要素を照らし合わせ、全身をトータルにみていく必要があります。また、リウマチと診断されても、その後の経過の中で、ほかの病気の可能性があらわれる場合もあります。さらに、初診のときだけではなく、病気がどんな変化をみせるか、丹念にチェックをつづけることも、治療方法を決定するうえで重要です。

   リウマチの診断
関節リウマチの診断基準
この基準にあてはまらなくても病状や検査結果によっては診断がついたり、関節リウマチを疑って治療を始めることがあります。
朝起きたときに関節のこわばりが15分以上あり、その状態が一週間以上続いている
全身の3つ以上の関節の腫れが一週間以上続いている
手首や手指の第二、第三関節、または足首や足首の付け根の関節の腫れが一週間以上続いている
左右の同じ関節の腫れが一週間以上続いている
血液検査でリウマチ因子が陽性とでる
X線検査で、手または足の関節に変化がみられる

   リウマチの検査
関節リウマチは、関節の変化をいち早く見つけることが治療の第一歩
診断のために様々な検査を行います。一回の検査では診断がくだせず経過を見ながら何回か検査を繰り返す場合もあります。検査結果と問診の情報からほかの病気と識別し診断をします。慢性関節リウマチと診断されると状態にあわせ治療方針をたてますが、診断後も、経過をみて薬や治療法を変えていくことが必要であり、また薬の副作用や合併症の観察も必要なため定期的な検査が必要となります。患者自身が自分の病状を知っておくことも大切です。検査の数値を記録・把握し、意味を理解するようにしましょう。
X線検査 乳腺撮影用の特殊なフィルムを使うことで初期の変化をつかまえることが可能になり、骨の萎縮、骨びらん、軟骨の消失により関節の隙間が狭くなっている、骨膜の破壊・・・などの微細な変化を捉えることができるようになりました。
血液検査
『炎症反応をみる』
赤沈・・・体内に炎症があると赤血球が沈む速度(赤沈、血沈)が速くなる。
C反応たんぱく(CRP)・・・体内に炎症が起こると血液中にCRPという特殊なたんぱくが現れる。
免疫学的検査 リウマチ因子・・・自己抗体であるリウマチ因子をもっているか(健康な人が持っている場合もある)
抗核抗体・・・細胞の核に対してできる自己抗体のこと。自己免疫疾患があると陽性に。全身性エリテマトーデスで80%、慢性関節リウマチで20%が陽性。
免疫複合体・・・自己免疫疾患があると免疫複合体がみられる。慢性関節リウマチの場合は関節液にみつかることが多い。
補体・・・全身性エリテマトーデスでは血液中の補体が低下。慢性関節リウマチではあまり変化しない。
生化学的検査 血清たんぱく分画・・・血清中にはアルブミンとグロブリンというたんぱく質があり、グロブリンはα1、α2、β、γの4種類がある。慢性関節リウマチではα2とγが増加、炎症が慢性で活発な場合はγが増加。
GOP、GPT・・・薬の副作用での肝機能障害がないか。
血清クレアチニン ・・・薬の副作用が腎機能に出ていないか。
貧血や薬の副作用を調べる 末梢血・・・白血球数が少ない場合は全身性エリテマトーデスか薬の副作用が考えられる。赤血球とヘモグロビンが少ない場合は貧血、薬の副作用による胃潰瘍などが考えられる。
血小板はリウマチの活動性が高いと増加、減っていると薬の副作用が考えられる。
関節液の検査 慢性関節リウマチの場合、関節液が増量し白血球の数値が著しく増えている
関節液の粘り気は低下、不透明になる
リウマチ因子がみられる
免疫複合体がみられる
補体が減少している
尿酸塩結晶があれば通風
尿検査 全身性エリテマトーデスで腎障害を伴う場合たんぱくが検出
通風の場合、たんぱくと尿酸結晶が検出
慢性関節リウマチの治療薬による腎障害では糖やたんぱくが検出
合併症の検査 シェーグレン症候群
アミロイドーシス
間質性肺炎・肺繊維症
慢性関節リウマチの診断基準 慢性関節リウマチの診断は問診や検査結果などから行われます。診断基準としてはアメリカ・リウマチ学会により提唱された診断基準が参考にされることが多いのですが、早期の慢性関節リウマチの診断が難しいことから、日本の厚生省は「早期リウマチ診断基準」を作成しています。



関節リウマチに併発する病気
全身性エリテマトーデス
患者の90%が女性で、顔に紅斑が出て、毛が抜けることもあります。膠原病なので、当然、全身症状をともないます。かゆみ・痛みのともなわない紅斑がでます。紅斑は、エンドウ豆ほどの大きさで、身体中、どこにでもでます。全身の筋肉痛、手足の関節痛、発熱があります。心臓、腎臓、目、肺などが同時におかされることもあります。
強皮症
強皮症(全身性硬化症)は、皮膚、関節、内臓に変性性の変化、瘢痕化が生じ、血管の異常を来す慢性疾患です。
強皮症の原因は不明です。女性の方が男性よりも4倍多く発症し、小児ではまれです。強皮症の症状は、混合性結合組織疾患の一部として現れることがあります。混合性結合組織疾患の人では重度の強皮症が生じる場合があります。症状としては普通、胸やけ、嚥下障害、息切れといった症状とともに始まります。初期にはよく、複数の関節のうずく痛みや強い痛みもみられます。ときに、筋肉痛や筋力低下を伴う多発性筋炎を発症することがあります。
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、まだその原因がはっきりわかっていない病気です。 いまのところ、白血球という細胞と、それが放出するサイトカインという物質が病気のさまざまの局面で影響していることがわかっていますが、なぜ白血球が通常と異なる振る舞いをするのかはわかっていません。症状は、涙が出にくい・つばが出にくいといった乾燥症状のほかに、疲れやすい・気分が憂うつになる・関節が痛い・熱が出るなどの全身のさまざまの症状をもっています。 これらの症状は生命の危険には直結しませんが、日常生活のさまざまの局面で患者さんの障害になります。
橋本病
甲状腺ホルモンが減少する病気の代表が橋本病です。橋本病も甲状腺臓器特異性自己免疫疾患の1つで、体質の変化により、甲状腺を異物とみなして甲状腺に対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体、抗マイクロゾーム抗体)ができます。この抗体が甲状腺を破壊していく為、徐々に甲状腺機能低下症になっていきます。
糖尿病
糖尿病は胃の後に位置する膵臓から出るインスリンというホルモンが十分に働かないために、ブドウ糖をはじめ種々の栄養素をエネルギーとして利用しにくくなる病気です。そのために利用されないブドウ糖が血液中にふえ(すなわち高血糖になり)、その一部が尿糖として尿に出てきます。そして糖尿病の状態が長く続くと血管を中心にからだのいろいろな部分に余病、つまり合併症が出てきます。
続発性アミロイドーシス
アミロイドーシスは、アミロイドという蛋白質が全身性、あるいは局所性に細胞外に沈着する原因不明の疾患である。診断は非常に難しく、生検のみが生前の確診の手段となる。治療も特異的なものはなく、病型に応じた対症療法が中心となります。


リウマチの病気
リウマチは、数多くの関節に炎症が起きて、痛みや腫れをもたらす病気です。また、リウマチは一つの病気ではありません。

リウマチの原因
リウマチは、免疫の異常、遺伝的、環境的なリスク因子、リウマチを引き起こす原因は今も研究が進められていますが、確定的なものはありません。

リウマチの亜型
リウマチは、膠原病と重なるオーバーラップ症候群。他の免疫異常も病気を併発する場合もあります。関節だけでなく内臓にも障害が起こります。

リウマチの診断・検査
リウマチは関節以外の部分にも併発する病気です。薬の作用がどんなあらわれかたするかなどリウマチの診断は全身をトータルに見る必要があります。

リウマチの日常生活
毎日どう過ごすかはとても大切です。明るく前向きにエンジョイすることです。住まいや衣服、食生活、家庭生活などに心を配って暮らすことが大切。

リウマのチ症状
リウマチの痛みのもとは骨膜の炎症。免疫システムが異常な反応を起こし硬膜を攻撃するのです。慢性化すると肉芽組織ができます。

リウマチの経過
リウマチは、発病後1〜2年の間に始まるといわれております。さらに進むと、関節はまったく動かせなくなります。発病後2年以内に治療を。

リウマチの自己チェック
リウマチの早期診断は、専門医でもむずかしとされています。まして、素人判断は困難です。微妙なシグナルをキャッチできるの自分だけ。

リウマチの治療
リウマチの治療の柱になるのが「基礎療法」「薬物療法」運動療法」「手術療法」です。前向きに病気に取り組むのとや病気の知識を理解をもつことが大切。

リウマチは女性に多い
リウマチは女性ホルモン(エストロゲンなど)が関係があるといわれています。出産後に免疫抑制が解除され免疫の働きが高まり自己免疫疾患が起こります。

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