| 1)遺伝的な要因 |
病気は遺伝的素因に環境からの影響が加わって発病します。痛風の場合にも遺伝的体質が関連します。約20%ぐらいの痛風の患者さんには父親や叔父さん、従兄弟に痛風もちがいます。 |
| 2)食生活の問題 |
食事内容によっては尿酸値は上がりますが、厳密なプリン体制限は実際には困難で、長続きしません。最近では「これは食べてはいけない」という食品の制限はあまり指導しなくなりました。
それよりも食べる総量を制限することが大切です。痛風の人の60%には、肥満があり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなり、また肥満は痛風の人に多い合併症の大敵です。食事を減らし、よく歩き、標準体重を守ることが大切です。
痛風友の会の調査によると、食べる速度が速い、一回の食事量が多いと自覚している人の割合は、一般のサラリーマン500名では各々39.8%と30.4%でしたが、痛風の患者さん529名の場合は各々55.6%と51.0%とずっと多いことがわかりました。よく噛んで味わって食べるように注意しましょう。 |
| 3)飲酒の問題 |
アルコール飲料を飲むと尿酸値は一時的に上がります。アルコールが体内で分解される時に尿酸が作られること、その際にできる乳酸が体内に尿酸を蓄積すること、一部のアルコール飲料には尿酸の元になるプリン体が多く含まれていることなどがその主な原因です。アルコールが代謝されるときに尿酸値が上がるので、どんな種類のお酒でも尿酸値や痛風にはよくないわけですが、尿酸の素になるプリン体を含む量は種類によってかなり違います。プリン体は、ビールに最も多く含まれ、ウイスキー、ブランデー、焼酎などの蒸留酒はあまり含まれていません。 |
| 4)ストレスや、行動パターン |
ストレスは尿酸値を上昇させるようです。運動もやり方次第では尿酸値を上げ、特に激しい運動は尿酸値を一時的に上昇させます。発汗や下痢で脱水状態になったときも血清尿酸値は上昇します。 |
| 5)他の病気の影響 |
腎機能が低下したり、血液の病気があったりすると尿酸値が上がることがあります。悪性腫瘍が原因で高尿酸血症になることもありますので注意が必要です。 |
| 6)薬剤の影響 |
薬剤の中には、尿酸値を上昇させるものがあります。
サイアザイド系降圧利尿薬(フルイトランなど)
ループ利尿薬(ラシックスなど)
喘息の治療薬のテオフィリン(テオドールなど)
結核治療薬のピラジナマイド(ピラジナミドなど)
少量のアスピリン(小児用バファリンなど) |
薬の種類
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薬剤名
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主な副作用
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備考 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
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COX-2阻害薬を含むすべての非ステロイド性抗炎症薬 |
胃の不調、出血、腎臓障害、血中カリウム濃度高値、ナトリウムとカリウムの貯留 |
急性の痛風発作時の治療、痛風発作の予防に使用 |
抗痛風薬
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コルヒチン |
下痢(高頻度にみられる)、骨髄による血球産生の抑制(用法が適切であれば非常にまれ)、皮膚への刺激 |
痛風発作の予防と治療に使用 |
コルチコステロイド薬
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プレドニゾロン(内服) |
浮腫、高血圧を伴うナトリウムの貯留 |
他の治療薬が使えない場合に限って使用されるが、劇的な有益性を示す |
| テブト酸プレドニゾロン、トリアムシノロンアセトニド(注射) |
疼痛、不快感、使いすぎによる関節の損傷、炎症(ときにみられる)、感染症(まれ) |
障害された関節が1、2カ所だけの場合に限って関節に注射 |
尿酸排泄促進薬
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プロベネシド、スルフィンピラゾン |
頭痛、吐き気、嘔吐、腎結石 |
血液中の尿酸濃度(尿酸値)を下げて痛風発作を予防するために長期的に投与される。アスピリンは併用できない |
アロプリノール |
胃の不調、皮膚の発疹、白血球数の減少、肝障害、腎障害、血管炎 |
尿酸値を下げて痛風発作を予防するために長期的に使用できる。すでに腎臓内にできている尿酸結晶や結石を除去する目的でも使用される |